○ 歯科ニュース

キシリトール② ~キシリトールのすごいチカラ~

キシリトルのすごさは、ミュータンス菌をコントロールできる「唯一の甘昧料」ということ。ただの甘味料じゃなくて、【菌をコントロール】できるんです。

そのすごさを、わかりやすく表とグラフにしてみました。さっそく見ていきましょう

ミュータンス菌が減る

歯の表面についている「プラーク(歯垢)」。ミュータンス菌の「住み家」ですよね。キシリトールを食べるのを続けていると、プラーク(歯垢)の中のミュータンス菌がどんどん減っていく! キシリトールを食べていない人と比べると、1年後で2.5倍、2年後で4倍の差がつくことに。

ミュータンス菌の質を変える

ミュータンス菌の仲間には、むし歯をつくりやすい悪い菌と、むし歯をつくりにくい善い菌が。キシリ卜ールは、悪いほうの菌を弱らせてくれる力があるんですよ!

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フッ素のおはなし② ~フッ化第一スズ~

フッ化物の種類について

歯みがき剤やジェルに含まれるフッ素(フッ化物)には、

「モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)」

「フッ化ナトリウム(NaF)」

「フッ化第一スズ(SnF2)」

などがあります。フッ化物配合と書かかれていない場合でも、成分の表示をみればフッ化物入りかどうかがわかります。

むし歯予防のためには、歯科医院で、直接歯に塗ってもらうことに加え、家庭でフッ素入りの歯みがき剤やジェルを使うと効果的です。

安心安全で、むし歯になりにくい

キシリトールは、かつて10年以上、炭水化物として「点滴」に使われてきました。1997年には、厚生省(現在の厚生労働省)から「食品添加物」として認可。安心・安全は保証ずみです。

むし歯・歯肉炎予防におすすめのフッ化第一スズ

むし歯と同じように、歯肉が腫れる原因も口の中にいるいくつかの細菌にあります。

そのため、細菌の塊であるフラークを取り除くなどして、細菌を減らすことで予防できます。

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キシリトール① ~キシリトールを知ろう~

キシリトールってなに?

キシリトールは「天然素材」の甘昧料。シラカバや力シなどの樹木からとれる成分(キシラン・ヘミセルロース)が原料です。おもにフィンランドで生産されています。

キシリトールは果物や野菜にも含まれます。いちごやイエロープラム、ラズペリーやほうれん草など。でも、これらを食べても残念ながら歯に効果はありません。果物や野菜からキシリ卜ールをとるには、とてもたくさんの量を食べなければなりません。

キシリトールの「うれしい特長」は、なんといってもお口のなかが、スーツとするさわやかな甘さ! しかも、ショ糖(砂糖の主成分)と同じ甘さなのに、カロリーはショ糖の約75%です。

安心安全で、むし歯になりにくい

キシリトールは、かつて10年以上、炭水化物として「点滴」に使われてきました。1997年には、厚生省(現在の厚生労働省)から「食品添加物」として認可。安心・安全は保証ずみです。

1日にどれくらいまで食べていい?


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フッ素のおはなし① ~フッ素で虫歯予防~

フッ素とは

フッ素は自然界に存在するミネラルの一種で、海藻、魚類、緑茶などに含まれています。

自然の状態では単体で存在することはまれで、私たちが利用しているのはほとんどが他の元素と結合したフッ化物です。

フッ素(フッ化物)はむし歯予防に効果があるため、世界各国で利用されています。

フッ素のはたらき

むし歯になりにくくする(歯質強化)


むし歯は口の中の細菌が出した"酸"で、歯が溶けることによっておこります。フッ素が歯の表面に取りこまれると、構造が変化。 "酸"で溶けにくい強い歯になるのです。

なり始めのむし歯を元にもどす(再石灰化の促進)

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動脈硬化リスク2倍に!

咬合支持を失うと(歯を失ったままの状態)動脈硬化のリスクがおよそ2倍になることが大阪大学歯学部の研究グループによって明らかにされた。

咬合支持喪失が栄養摂取の低下を招き、結果的に動脈硬化となる可能性を示した。

食後すぐの歯磨きは歯にダメージ。少なくとも30分経過後が理想的。

歯の磨き方や磨く回数に気を使っている人は多いが、磨くタイミングを意識している人はどれくらいいるだろう。食後すぐの歯磨きが歯に深刻なダメージを与える事が、米シカゴに本部を置く総合歯科学会(AGD)の最新の研究で明らかになった。今、歯磨きをするタイミングの重要性が注目されている。

実験では、エナメル質よりも内側の象牙質(デンティン)と呼ばれる、エナメル質よりも柔らかく虫歯が進行しやすい層のサンプルを被験者たちの口内に装着。それぞれ異なったタイミングで歯磨きを行ってその腐食度合いを観察した。すると、食後30分経たずに歯を磨いた被験者の口内では、象牙質の腐食が確認され、20分以内では腐食具合は著しく増すという結果に。だが、食後30分もしくは1時間経過してから磨いた人たちはほとんど腐食がみられなかったという。

 

糖分や炭酸を摂取した後はとくに口の中が酸性に傾き、エナメル質が溶けだす臨界pH5.5を下回る。そうなった状態で歯磨きをすると、象牙質を削りやすくなってしまう。したがって、歯の腐食を防ぐには、唾液によって酸にさらされた象牙質が再び硬さを取り戻すため、少なくとも食後30分経ってから歯磨きをするのが望ましいという訳だ。とりわけ朝の忙しい食後30分が難しい場合は、口内の酸性度を通常レベルに下げるため、デンタルガムを噛んだり、中性飲料で口をすすいだりするのも有効。まずは「食後すぐの歯磨きは控える」ことを日ごろから意識したい。

歯周病治療で、肝機能改善

飲酒しない人も発症する非アルコール性脂肪肝(NASH)患者が歯周病菌を保有する割合は健康な人と比べ約4倍と高く、歯周病の治療で肝機能が大幅に改善することが2012年2月22日までに横浜市立大や大阪大などの研究チームが突き止めた。

 

研究チームによると、歯周病と心臓病や脳卒中との関連は指摘されているが、肝炎ははじめて。

チーム長の中島教授は、「脂肪肝の人は肝炎に進行させないように口腔内の歯をとって衛生に保つことが大切だ。」と話している。

脳出血を起こす虫歯菌

脳出血を引き起こす危険性が高い虫歯菌を、大阪大の和田孝一郎准教授らが見つけた。この菌に感染した人が高血圧になったり喫煙したりすると、発症率が高まるという。

28日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版で発表した。

 

この虫歯菌は、皮膚や骨などになるコラーゲンと結合するたんぱく質を作る特殊な種類。脳出血患者74人を調べると27%が感染していた。健康な35人でも9%が感染しており、この菌に感染することで脳出血の危険性は4倍高まることがわかった。

和田准教授らは、人から採取したこの菌をマウスに感染させて実験。脳の血管内皮に傷をつけると、この菌が下層のコラーゲン繊維にどんどん集まり、血小板による傷の修復が間に合わず出血を起こした。

この菌があってもすぐに脳出血を起こすわけではないが、高血圧や加齢、喫煙で血管内皮が弱ったり、傷ついたりすると、発症率が上がるとみられる。

アルツハイマー病 かみ合わせが原因? (岡山大)

歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる物質が脳内で大量に増えることを、岡山大教授らのグループがラットを使った実験で確認し、発表した。

 

アルツハイマー病は、タンパク質の塊「アミロイドベーター」が脳内に異常に蓄積されることで発症するとされる。

教授らは、噛み合わせをおかしくしたラットと正常なラットをそれぞれ飼育し、アミロイドベーターの蓄積量を調べた。

その結果、かみ合わせ異常のラットは正常なラットの比べてアミロイドベーターの量が3倍近く多く、最大で7倍に達したものもあった。

研究成果は米科学誌「ニューロモキュラー・メディシン」9月号に掲載された。

2006年、インプラント学会優秀論文賞受賞。

平成18年9月16日、日本口腔インプラント学会新潟学術総会において、当院長 苧坂 通の論文が日本口腔インプラント学会優秀論文賞に選ばれ表彰を受けました。

 

※日本口腔インプラント学会会報にコメント(下記)が掲載されました。

 


 去る平成18 年9 月16 日、新潟学術総会において私の論文が日本口腔インプラント学会優秀論文賞に選ばれ表彰を受け、ありがたい賛美の声を多くの方々から頂いた際に、日本語で内容を知りたいという声を少なからず頂いたため、今回はその要旨を述べたい。テーマは再生医療。

 

 ヒト骨髄由来未分化幹細胞の骨芽細胞への分化に応答するIGF-?、IGFBP-2 遺伝子発現。インシュリン様増殖因子( IGF-?)とインシュリン様増殖因子結合タンパク質-2( IGFBP-2 )は、その共同作用で骨ミネラル密度を増大させ、骨粗しょう症の改善に有用であることが知られている。一方、前骨芽細胞への低出力レーザー照射は、骨芽細胞の分化促進を介して、骨形成を促進するといわれている。しかしながら、低出力レーザー照射によるIGF-?、IGFBP-2 遺伝子の発現に与える影響については不明な点が多い。近年、再生医療に向けて体性幹細胞の研究が進んでおりとくに骨組織の再生については、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞( hMSC )を骨誘導培地で培養することによって骨芽細胞への分化を促進することができるとの報告がある。しかしこの分化促進の機序についても不明な点が多く、骨芽細胞の分化過程における遺伝子発現の動態を明らかにすることは今後の再生医療の臨床応用に貢献を果たせる意味で期待されている。よって今回IGF-?とIGFBP-2 に注目し、骨芽細胞様株への低出力レーザー照射およびhMSC の骨芽細胞への分化におけるIGF-?とIGFBP-2 の遺伝子発現の変動について解明を試みた。結果、IGF-?とIGFBP-2 の遺伝子発現が低出力レーザー照射によって増大すること、hMSC の骨芽細胞への分化過程で増大することがあきらかとなった。これらのことから低出力レーザー照射による骨形成の促進および前骨芽細胞の分化、骨形成の促進に、IGF-?とIGFBP-2 の遺伝子発現が関与することが示唆されたことから、これらのことは、今後の骨組織の再生医学に貢献することが大であると考えられる。今後の臨床応用に期待したい。


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