キシリトール① ~キシリトールを知ろう~

キシリトールってなに?

キシリトールは「天然素材」の甘昧料。シラカバや力シなどの樹木からとれる成分(キシラン・ヘミセルロース)が原料です。おもにフィンランドで生産されています。

キシリトールは果物や野菜にも含まれます。いちごやイエロープラム、ラズペリーやほうれん草など。でも、これらを食べても残念ながら歯に効果はありません。果物や野菜からキシリ卜ールをとるには、とてもたくさんの量を食べなければなりません。

キシリトールの「うれしい特長」は、なんといってもお口のなかが、スーツとするさわやかな甘さ! しかも、ショ糖(砂糖の主成分)と同じ甘さなのに、カロリーはショ糖の約75%です。

安心安全で、むし歯になりにくい

キシリトールは、かつて10年以上、炭水化物として「点滴」に使われてきました。1997年には、厚生省(現在の厚生労働省)から「食品添加物」として認可。安心・安全は保証ずみです。

1日にどれくらいまで食べていい?


JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)という食品添加物の安全性を評価する国際的な会議があります。そこで、キシリトールは、1983年に「1日摂取許容量は特定せず」と評価されました。さらに1996年にも同じ評価。さらに2000年には、厚生省生活衛生局も同じ評価を発表。

「1日摂取許容量」とは、「生涯にわたって毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量」のことです。制限がないのは、人間の体にとって「安全」ということがいえます。

「血糖値」も上がりにくい!


「血糖値」とは、血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度のこと。この血糖値が病的に高い状態が[糖尿病Jで?さまざまな症状が起こってしまいます。高くなった血糖値を調節してくれる唯一のホルモンが、インスリン。キシリトールはインスリンの介在を必要としないで、細胞内に取り込まれます。

どういうことかというと、糖尿病の人が食べても安心。糖尿病の人の食事の甘昧料としても長年使われています。

お腹がゆるくなるというけど、大丈夫?


キシリ卜ールが腸のなかで吸収されるためには、たくさんの水分が必要です。これは腸管壁からの吸収速度がゆっくりなのが原因。そのため、慣れていない人では、体重1kgあたりO.5g食べると一時的に軟便になることも。

1粒でゆるくなる人もいれば、10粒食べてもならない人もいます。心配なら、まずは1日1粒から始めましょう。

ほかの甘昧料と比べてみよう

キシリトールは、「糖アルコール」のひとつ。糖アルコールは甘みがあるものが多く甘昧料として使われていて、むし歯になりにくいのが特長。なかでもキシリトールは、むし歯予防とむし歯菌の感染を防ぐのにとても有効です。

次回くわしくお伝えします。

むし歯の原因をコントロールできる

むし歯の原因はいろいろありますが、その第1位は、口の中のミュータンス菌(むし歯菌)。このミュータンス菌に対して、大きな影響を与えるのがキシリトールなんです。

誰でも口の中にはいろいろな菌がいます。キシリ卜ールは、そのなかのミュータンス菌を弱らせ、減らしてくれるチ力ラを持っているんです。このチ力ラの働きによって、お口の中にむし歯をつくりにくい「善い菌」が増えます。お腹と同じように、お口も、善い菌が増えることで健康になるんですね。

歯みがき習慣や食生活など、むし歯予防にはいろいろな要素があります。そのなかでもキシリトールをとることは、"ラクに"しかも"おいしく"予防できる方法なんです。